教育業界にも変化が!?21世紀型教育とは?その必要性を徹底調査!!

21世紀型教育 ふと思うこと

唐突ですが、21世紀型教育って知っていますか?

この前、カフェで時間を潰していた時に、隣の席の2人組の高校生の会話が聞こえてきました。
その会話の中で「21世紀型教育」という言葉が使われていたんです。

その言葉は聞き慣れないもので、気になって調べてみました。
21世紀型教育の学術やサイトもたくさんありましたが、まだ世間一般での認知度は低い言葉のようです。

21世紀型教育

21世紀型教育

Yahoo!Japanニュースによると下記のような説明でした。

「21世紀型教育」とは、学習者が内的なモチベーションにより、特定の解答がない問題に取り組んでいく教育であり、能動的に探究的に学んでいく中で自ら問題を発見し、解決する力を養うことを目指しており、従来型の学習とは大きく異なる。従来型の学習が「詰め込み」と表現されるのは、外側から規定され、答えを用意された問題を解く能力を開発するという目的による。

21世紀型教育」とは何か 教育現場の現状と校長の声

特徴

アクティブラーニング

  • 一方的に講義をする講師の話を聞いて、板書を写すという受動的な学びに対して、能動的・積極的に学びに関わる態度
  • 体を動かしたり、議論をすることがアクティブ・ラーニングという訳ではなく、能動的で前のめりかどうかが最大のポイント
  • いやいや議論をしているよりも、黙っているが能動的に話を聞いている方がアクティブ・ラーニングだといえる
  • 「アクティブ・ラーニング」=「主体的な学び」であり、その上で活発な議論や意見のシェアがあれば「対話的」となる

探求型学習

探求型学習
  • 1つのテーマ(身近な問題~社会的問題)を自分事と捉えて深掘りしていく学び方
  • 教育学者デューイが提唱した「PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)」という方法がベース
  • 特定の解答やゴールがない「自己目的的」なもので、それを学ぶこと、探究すること自体が目的

国際バカロレア

  • 多様性の尊重、探究心、平和への貢献をキーワードとしたグローバル人材の育成を目指して1968年にスイスで始まった教育プログラム

簡単にまとめると、知識や技術などの基礎力を身に着け、自らの力で問題を解く思考力を養い、実践につなげさせる教育のことを指すようです。

思考力

確かにわたしが今まで受けた教育の形は明確な答えが存在し、その答えの正誤がもとより大切であったかと思います。
わたしは高校生の時に理系に進みました。

数列や微分法、熱力学第1法則、ボイル・シャルルの法則などを学びそれらを利用して解を算出していました。
算出された解によって、わたしは評価、成績を得るわけですが、その解が現在でも役に立っているかと問われたら、立っていません。

テストで良い点を取るための解、成績を向上させるための解、大学に受かるための解でしかありません。
現在もなお生かされていることと言えば、解を導き出すための考え方や、どの数式を用いることが最適か判断するための論理立てといったところでしょう。

わたしの経験したことはとても狭い世界での話ですが、社会に出た際に、世界を相手に戦える人材となることを見据えた教育とも言えると思います。

21世紀型教育は日本ではまだ浸透が浅いということですが、海外ではどうでしょうか。
海外の教育現場の状況を調べてみました。

海外での考え方

キー・コンピテンシー
  • 世界の教育の潮流は、キー・コンピテンシーや21世紀型スキルと言った新しい資質・能力観に目が向けられている
  • キー・コンピテンシーは「人生の成功につながり、社会も良くする能力」と定義され、欧米諸国をはじめとする各国の教育制作に取り入れられ、生涯学習にも活用されている
  • 21世紀型スキルは「21世紀を生き抜くために必要な力」として定義され、イギリス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、フィンランドなどの欧米先進国だけでなく、シンガポール、韓国、中国といったアジア諸国などで、特にカリキュラム開発には、21世紀型スキルモデルが共通して採用されている

日本での実態

世界の意識

21世紀型教育の必要性があ高まったことの要因としてIT技術の発展が関係しているかと思います。
IT技術の発展により世界の壁がなくなりました。世界が意識され、従来のできることが凄いという考え方ではなく、できないことがまずい、当たり前にできて当然という状況になりつつあります。
日本国内でもこういったケースが見られるような時代であるため、視点を世界にうつした際には、それらはさらに激化します。こういった背景が一般家庭にも広がり、21世紀型教育という考え方が浸透し始めました。

日本の21世紀型教育について

21世紀型教育と関連するあれこれを調べてみました。

機関

21世紀型教育と深く関連する機関です。

教育機関
21世紀型教育機構

強力な21世紀型教育を創出する組織として活動しています。
ゴールデンルールにのっとり、グローバルゴールズを解決できるグローバルシチズンを育成するクリエイティブスクールを実現することを目的としています。

21世紀型教育機構は2019年4月1日時点で15校から構成されています。

サンプション国際小中高等学校、工学院大学附属中学校・高等学校、香里ヌヴェール学院小中高等学校、静岡聖光学院中学校・高等学校、順天中学校・順天高等学校、聖徳学園中学・高等学校、聖学院中学校・高等学校、聖ドミニコ学園、聖パウロ学園高等学校、東京女子学園中学校高等学校、富士見丘中学校高等学校、文化学園大学杉並中学・高等学校、三田国際学園中学校・高等学校、八雲学園中学校・高等学校、和洋九段女子中学校 和洋九段女子高等学校(50音順)

21世紀型教育研究会

2015年4月に設立され次世代型の資質、能力育成のための教育研究を行っていて、子どもたち一人ひとりが誇りと勇気をもって自分らしく、しあわせに生きることができるために必要な学力や資質・能力、態度の開発や提案を理論的・実践的に行っている機関です。

佐藤洋一教授(現・名古屋学芸大学学部・大学院教授、前・愛知教育大学教職大学院教授、同大学名誉教授)を中心とした、小中学校、高等学校、大学の教員、さらに教員を志望する学生等による約40名の集まりで構成されています。

一般社団法人STEAM学習振興会

科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、アート(Arts)、数学(Mathematics)の 5つの知識領域の獲得し、コミュニケーション能力や問題解決能力を身につけたグローバル人財を育成する事業を行っている機関です。

学校 / 理事・学園長

学校

21世紀型教育を積極的に取り入れている学校を調べてみました。

工学院大学附属中学校・高等学校 / 平方邦行

2015年4月より中学で「ハイブリッド特進理数クラス」「ハイブリッド特進クラス」「ハイブリッドインターナショナルクラス」の3クラスを創設しています。
グローバル・イノベーション・リベラルアーツ・英語の運用力・ICT活用力、教師はIB的な思考を習得しながら「21世紀型教育」を実践しています。

三田国際学園中学校・高等学校 / 大橋清貫

アクティブラーニングの先駆けとして「相互通行型授業」を本格的に導入しています。中学に「メディカルサイエンステクノロジークラス」を新設し、「本科クラス」「インターナショナルクラス」と三つのクラス編成で、グローバル時代に活躍する “思考力”を持つ人材を育成しています。

武蔵野大学千代田高等学院 / 荒木貴之

学校として国連グローバル・コンパクトに加盟し、探究課題としてSDGs(持続可能な開発目標)を設定するなど、社会と結びついた「真正の学び」を、学校教育に導入する改革に力を入れる。

学校法人 聖ウルスラ学院 / 梶田叡一

現代の子供たちと、それをとりまく環境の変化にあわせて小中一貫教育の「4・3・2制」を導入。これまでの6・3制を廃し、4・3・2制で、児童生徒の人間的な成長と、確実で高い学力を養っています。

学校法人聖ウルスラ学院の21世紀型教育に関する記事
21世紀型の教育改革 | 学校法人 聖ウルスラ学院
鹿児島純心女子中・高等学校 / 久松久美子

基礎基本から入試学力までを養成する「PIL」、答えが1つではない問い・課題に向き合う「PBL」、一人ひとりの多様な学びを支援する「IGT」、英語だけでなくその活用まで幅広く学ぶ「PE」を実践しています。

鹿児島純心女子中・高等学校の21世紀型教育に関する記事
2018年 21世紀型教育始動

用語

単語
STEAM教育

STEAMとは、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(ものづくり)・Art(芸術)・Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせた造語のことです。STEAM学習とは、この5つの知識領域を重視する教育方針を意味し、問題を解決に導く力や、今までにないものを創造する力を育む教育のこと を指します。日本においても、2018年6月に文部科学省からSTEAM教育の導入方針が公開されました。

相互通行型授業

先生は議論のきっかけとなる「トリガークエスチョン」を投げかけるだけ。生徒は自分の考えを構築、グループディスカッションを経て、導き出された結論をプレゼンテーションで共有すします。生徒は自分でリサーチした材料を持ち寄り、グループで討論し、結論を発表する。発表の際には、資料の構成や見せ方の工夫も求められる。自分で考えること、自分の意見を表明することで、クラス全体の学びに貢献することを大切にするという教育を指します。

4・3・2制

9年間の教育課程に一貫性を持たせながらも1~4年生と5~9年生という二つのまとまりで編成した上で、1~4年生は基礎・基本の定着(読み・書き・計算の習得)、5~7年生は基礎・基本の徹底、8~9年生は個性・能力を十分に伸ばすという教育内容です。

ニュース

ixiアフタースクールでは、子どもが興味を持って学べるようにタブレットでの学習、海外教材の導入、プロジェクトラーニングなどを実施するポジティブセルフスタディを行っており、預けるだけでなく、学びにもつながる場として、子どもの放課後を有意義な時間にすることが可能です。

論理的思考や21世紀型スキルを身につけられる次世代型学童保育 イー・ラーニング研究所「ixiアフタースクール」11月16日(土)より説明会を実施:時事ドットコム

日本発の教育として、これからアジアや世界に広がっていく可能性にも期待を寄せていました。今後、ますます注目が集まる21世紀型教育。これからの時代を生きるために必要な力を育てる新しい教育の情報収集は、大切ですね 。

人工知能全盛の時代を生き抜くための「21世紀型教育」って?【「21世紀型教育機構」設立記念シンポジウム】 | eduスタッフ訪問記

この教育改革が、幼児期の教育(幼稚園や保育所、家庭などで行われる教育の総称)と、小中高の教育を一貫したものとして「資質・能力」を育成し、それを大学や社会につなげようとしていることです。

【教育動向】乳幼児の保護者こそ「21世紀型教育」知るべき!? – 産経ニュース

書籍

書籍

AIに負けない自分で考える子どもを育てる21世紀型教育は購入しました。そして読んで焦ったのと同時に、今この本を読んで興味を抱けて良かったという安心感があります。

21世紀型教育について思ったこと

自分なりに調べてみてわかったことがありました。
まだまだ21世紀型教育は浸透していないということです。
これから社会に出て働く若者たちは世界の動きを敏感に感じ取っているにも関わらず、日本の制度や体制が追い付いていないと思います。

一番わかりやすい例が大学入試です。
大学入学後の環境は、生徒が自ら進んで学ぶ場所であるにも関わらず、その大学に入るための条件が、自分で問題を設定し答えを導きだす教育ではないのは疑問に感じます。